Jordan 2004 April

★ ヨルダン 中東横断紀行の巻!




エジプトのカイロから入って20日強。紅海を渡り、シナイ半島を北上してアカバ湾を渡って入ったヨルダンJordan。エジプトでは高熱を出し、大量のハエに付きまとわれながらもファンキーでフレンドリーなエジプシャンや紅海でのダイビングで満喫した我々は、”アラブの良心”の異名を持つ国へと足を運びました...







○ 国境越えEgypt → Jordan


ここが船の出発地点。チケット売り場も辺鄙な所にあり不安が…的中! 14:00発予定のスピードボート(1時間半でヨルダンに着く船)は欠航です!待てども暮らせども代わりのスローフェリー(3〜6時間でヨルダンに着く船)も来やしない…。気付けば乗客みな友達、喋ったりトランプしたり…でもフェリーは来ない…。床にサロンをひいて寝るのはあまりにも寝心地悪し…。




やっと来た!時刻その時午前2時。やっと乗船するも、出港は朝5時とか…ひたすら待たせる船です…。


船で一眠りするとやっとヨルダンJordanの唯一の港町、アカバAqabaに到着。そしてそのまま街を通り過ぎて行く我々。





○ ワディ・ラムWadi Rum


“月の谷”といわれる赤みを帯びた砂が特徴の砂漠、ワディ・ラム。映画“アラビアのロレンス”はここで多くが撮影されたそうです。観なくては…。古来から砂漠の遊牧民ベドウィンが暮らすこの砂漠をサファリしました。


まる1日港で待たされ、リラックスした睡眠が取れぬまま一気に移動してきてくたびれたの図。因みにここはワディ・ラムをガイドしてくれたベドウィンの家です。


ワディ・ラムはでっかいな〜!生まれてこのかた体験したことのない景色に囲まれていて、現実味がありません…素晴しい!


砂漠周りの途中で立ち寄ったベドウィンのテントにて。砂漠の下に古のローマ人が作った貯水井戸?があって、熱くて甘〜いシャーイ(紅茶)が振舞われる。ラクダにも乗せてもらっちゃいました。


砂漠では生き物も初めて見るものが多い。植物も動物も過酷な砂漠対応の進化をしてます。写真は妙に足が長くて地面から体を浮かして歩く虫と、花びらや葉っぱがとんがっていて砂や風邪を避けるようになっている花。
砂漠を運転!ワディ・ラムを一回りして一路今晩の宿泊地のベドウィンテントへ。


ベドウィンテント到着。そしてベドウィンメイクをほどこしてもらいました。料理は砂漠の中で1時間墨で蒸したチキンやベジタブル、美味しい。そうして夜が更けてゆきました…。
 

日帰りツアーのお客もみんな帰って、我々2人とベドウィンガイド3人だけで夜更けまで砂漠の満点の夜空の下で語り合った。写真の男性は我々曰く?モダン・ベドウィンのアブリガードAbd algader(写真)。この日一日本当に楽しく紳士的に最高の時間を与えてくれた彼に心より感謝。写真で着ているのはベドウィンの衣装。


そして夜が明け、砂漠を後にします…






○ ぺトラ Petra


映画“インディー・ジョーンズ3”であまりにも有名になったぺトラ。あの遺跡が観たくてそのためにヨルダンに来たといっても過言ではなかった場所。


チケットを買って入り、しばらく続く広い道を抜けると1km強ある岩山の谷間の道。これがぺトラ遺跡の醍醐味シークSiqと呼ばれる道です。


見えたっ!…これがぺトラ遺跡の代名詞、エル・ハズネEl Khazneh。


ぺトラ遺跡内にはお土産屋が点在。その中のひとつではガラス瓶の中に砂で絵柄をつける中東の国でよく売られるお土産の製作工程が間近で見れます。


見所はまだまだテンコ盛り、ローマ円形劇場Roman Amphitheater、柱廊通りCllonnaded Streetなどなどを通り、そしてペトラ最大の難所エド・ディルEd Deirへ。頂上にたどり着いて遺跡の前でのランチは楽しい。エド・ディルへの山道(階段)は結構キツイので、楽したい人は是非ここでの足の主役ロバをお試し下さい。


ちょこっと番外編ですが、ペトラへの拠点となる街ワディ・ムーサWadi Musaの街で結婚式が行われていました。イスラムの結婚には結構なお金がかかり、花婿花嫁分かれて3夜沢山のお客さんを招待して歌って踊り続けます、それもお酒なしで!その後夫婦が再開できるわけです。






○ アンマンへ To Amman(ワディ・ムーサWadi Musa→ショーバックShobak→死海Dead Sea→ネボ山Jabal Nebo→マダバMadaba →アンマンAmman)



ペトラからアンマンまでの間には遺跡が点在。バスで移動するとこれらの遺跡を全て迂回する単調な砂漠道デザートハイウェイDesert Hwyで行ってしまうので、我々はタクシーをチャータして歴史ある道キングスウェイKings wayで北上。ここでの最大の楽しみはやっぱり死海!Dead Sea!私達的にはシャワーが浴びられるビーチで楽しむ事を絶対にお勧めします…。シャワー付ビーチのチケットを買って早速向かいます。


早速…浮いちゃう、浮いちゃう!不思議体験、立ち泳ぎなんかしなくたって垂直に立っちゃうし、平泳ぎなんて出来たもんじゃない!だって足で水をかこうにも足が水面に浮いちゃうんですもの…。浜に上がって体を乾かすと体は塩で真っ白になります。


死海はヨルダン人の格好の遊び場。みんな水浴びをしたり、泳いだり、バーベキューしたり。写真で一緒に写っているのはタクシードライバー件ガイドのムハンマドMohammadさんと一緒に同行した稲地さんとカナダ人のマーゴMargoさん。


その他キングスウェイの遺跡はとても眺めが良く、観光客が多すぎないところが殆どなので気持ちがいい!この辺りは自分の足で行こうとすると結構手間がかかるので飛ばしてしまい、大きな見所しか寄らないヨルダンでの旅をしがちですが、大きな見所は本当に観光客が多いので、是非タクシーでもチャータして立ち寄るといいと思います。






○ 首都アンマン

首都アンマンはイスラム圏の中ではかなり整備された都会の街。ゴミも少なく道も舗装されており奇麗で、街も洗練された雰囲気です。


アンマンでは観光的見所は少ない。その数少ない見所のひとつがローマ劇場と隣接する博物館。このローマ劇場は非常に保存状態がいいので今でもコンサートで使われている。


都会なアンマンでは大型スーパーSuper Marketもあります。スーパーセーフウェイSafewayにて。死海の美容グッズも種類豊富にお安く購入可。あと写真のジュースのピーチ味は最高美味。



南北のエジプトやシリアと比べてかなり洗練された間のあるヨルダン。全体的に道はぐっとキレイだし、ゴミも少ないし…(その分物価も随分と高い)。そういった部分が整っているぶん、人々が資本主義国的な動きをしている部分も垣間見れた気がします。
また興味深かったのが、あるヨルダン人がポロッともらした「俺はディープヨルダンへ行ってしまいたいよ…」という言葉。ヨルダンは立憲君主国で、秘密警察的な人もいて王様(国)への文句はご法度だそうです。そんなものがない深いところへ行きたいという思いから若者がもらした言葉です。因みに観光客はその辺は何も心配ないそうです。
人も他のイスラム圏の国同様大っ変、非常に親切でフレンドリー。エジプトのファンキーさとは少々違い、ちょっと二枚目な感じ?顔もアランドロン系甘いマスクが多い。
観光面ではこの小さな国の中に壮大な砂漠や偉大な遺跡、死海の不思議体験にアカバでのリゾートと文句なしの充実ぶり。ワディ・ラムでの砂漠の一夜は本当に忘れられません…。

 

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