PERU - 2005 January
COUNTRY REPORT -南米ペルー チチカカ湖畔/プーノ

ペルー   Peru



チチカカ湖畔の街プーノ Puno
 

中心街Lima通り

のんびりと走った電車の車窓左手にもチチカカ湖が一面に広がるようになりました。伝統的なトトラ船(※)の姿をちらほら見ているうちに、街が見え始め、そこの中へと電車は入ってゆきました。

ここからはチチカカ湖とは少々お別れ、プーノの街の始まりです。

プーノの街の中心はチチカカ湖畔から20分ほど歩いたところです。雨がちだったクスコの気候とは差ほど変わることもないのですが、湖畔の小ぶりな街とあって、のんびりした気分になります。クスコ以来珍しくもなくなった、民族衣装を着たインディヘナの女性達がマーケットに溢れます。

※トトラとはチチカカ湖に生える水草。それで出来た船がトトラ船。

プーノの街。鉄道駅は週3回の使用日以外は封鎖され、線路上にも人が行き来し、風呂敷広げた女性が野菜を売ったりしている。街角では求人情報に見入る人々の姿がある。



マーケットで働くおばちゃん達。アンデス地方のジャガイモは数百種類あり、名物クイは生きたまま5ソル(約¥160)にて。




街の中心アルマス広場、そして高台のアーチArco Deustuaから臨むチチカカ湖とプーノの街。



チチカカ湖畔の街では獲れたてのトゥルチャTrucha(マス)を使った料理が旨い。







チチカカ湖の島巡り Tour to the island of Titicaca
 


プーノの街へと旅行者がやってくる理由は主にチチカカ湖の島巡りに行くためでしょう。

プーノから行く旅行者にポピュラーな島はウロス島Islas los Uros、アマンタニ島Isla Amantani、タキーレ島Isla Taquile。個別にそれぞれローカル船で行くことも可能ですが、私達はこの3つの島を効率的に廻る1泊2日のツアーを選びました。

このツアー、かなりお勧めです。

ツアー会社にもよるでしょうが、質の高いガイドが島の生活や歴史などを説明してくれ、1泊はアマンタニ島の民家にホームステイ。島の文化や生活に触れることで、グッとペルーを身近に感じることが出来るものでした。島の人々はインカ時代からの言語であるケチュア語を話し、農業と観光業を主な食の糧とし、太陽と共に寝起きする、という生活が営まれているわけです。

浮島であるウロス島Islas los Uros。島はもとより、家、船と、そのほとんどがトトラ(写真にある水草)によって作られている。食べることも出来ます。この島一帯の地域は国立公園。




大人のトトラ運びを手伝う子供達、石臼をひくお婆ちゃん、船を漕ぐおっかさん。




島々のほとんどが農業と観光業で生活を支えている。ここアマンタニ島Isla Amantaniにも島、村中に羊が溢れる。島独特なのが、アンデス名物リャマやアルパカがいないこと。




編み物の編み方を教えている。その島その島で柄やデザインや編み質も異なる





雨季には珍しく晴れたこの日、アマンタニ島の高台からのサンセットは美しかった。







こちらがホームステイした民家。土のレンガで出来ていて、電気は現在故障中。地元料理はなかなか美味しくヘルシー。現地の人はコカの葉やムニャの葉をそのままお湯に入れて、時には砂糖を入れて飲む。






ツアーの夜は村の集会所でフォルクローレ音楽にのったダンスパーティー。





2日目に訪れたタキーレ島Isla Taquile。港からの急な斜面を伝って延々登った所に小さな中央広場がある。そこにある小さな教会には島民が熱心に祈る姿がある。





タキーレ島の特徴としては、男性も縫い物をすること。男女とも、帽子の色やボンボンの大きさ、ベルトなどで既婚、未婚、長(おさ)などを見分けることが出来る。





プーノからの買い付け品を持って急斜面の階段を登る島民達。インディヘナの人々は平均的に身長が非常に低い。小さな人々が、老若男女問わず重い荷物を持って階段を登る姿はたくましい。





ボリビアへ to Bolivia


プーノを越えるといよいよ目の前がボリビアです。

プーノからチチカカ湖沿いをバスで約2時間、ペルー国境ユングーヨYunguyoからボリビア国境カサニKasaniまでのほんの少しの距離を徒歩で越え、ボリビアへと入っていくのです。ここからチチカカ湖畔ボリビアサイドへ、そして首都ラ・パスも目の前です!


ようこそカサニ・ボリビアへ!



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