ガイドブック以外のアフリカプチ情報(2004年9月&10月時点の情報) 


アフリカは何かと想像でしか判断できないところが多い。
ガイドブックも、読んだところでイメージしきれないし、そしてアフリカ関係のそれには何かと実際必要になってくる情報が足りない。特に自由旅行を考える者に対しては、概要だけしか書いてないといってもいいのではないでしょうか。

そんな訳で、少しでもアフリカ旅行者のためになればと、実際我々が知ることが出来た程度の情報をとにかく羅列してみました。




○ ケープタウンの宿はどのエリアにとる?
快適宿ばかりのケープタウン
ケープタウンで宿が多いのは街のメインストリートであるLong Street近辺か、西側のビーチ周辺のGreen Point、Sea Pointエリア。

Long St.近辺の方が賑わいがあり、Green&Sea Pointの方はビーチが近い。

ケープタウンはさほど大きな危険に会わないように一見見えるし、昼間は当然の注意をしていれば出歩くことも通常問題ないが、運が悪いとアキレス腱を切られて強盗、拉致される、といった凶悪犯罪が存在しており、頻繁にある。

宿泊エリアを決める際、どちらも油断は大敵だが最近特にGreen&Sea Pointサイドは悪化気味。Long St.にはキャット&ムースという宿に日本人が溜まっています。




○ オーバーランドトラックツアーに関して。
ツアーが無いところやレンタカーがないと行けない所もラクラク!
個人旅行者にとって、ツアーに参加したりすることは何となく避けたくなるもの。「自分の力で旅がしたい!」「他のツアー参加者がヤな奴だとウザイ!」我々も然りです。

しかしなぜオーバーランドトラックツアーに乗ったのか?

それは、あまりにもナミビアの見所をしっかり見ている個人旅行者が少なかったから。ナミビアは公共交通機関で見所を廻るのが困難(無理)な国です。時間がある人、ヒッチハイクに抵抗が無い人、またはお金がある人でないと、上手く回れません。ウイントフック、スワコプムンドといった観光の基点になる街までいって、そこからツアーに参加すると出費もかなりのものです。かなりの個人旅行者がただ基点の街に到着し、コストの面で断念したり、見所をかなり絞ったりして、ナミビアをほぼスルーする状態で通過しています。しかしナミビアは南東アフリカの中でも最も自然の魅力に溢れた国の一つ。ここまで来て飛ばすにはあまりにも、あまりにも痛い国であることだけは確かです。


そこでオーバーランドトラックツアーだったのですが、我々の乗った北西部南アフリカ>ナミビア>北部ボツワナ>ビクトリアフォールズのルートは最もポピュラーで有意義なものだと思われます。コストは我々の乗った会社「Umkuru」が最安値で評判もかなり良く、21日間でUS$900弱。全食事、テント他グッズ完備、ボツワナ以外のナショナルパーク入園料込。

これは南東部アフリカの中で最も物価の高い南アフリカ、ナミビア、ボツワナでしっかり周遊するにはまずかかるお金だと思われます。(見所を飛ばせば別です。)実際自分たちでやるとこれでは収まらない可能性の方が高いです。
トラックツアー会社によってコースや条件が違うので、選ぶ前によく検討してからがいいと思います。(値段が高いからといって良いわけではない。逆に高いと妙に大人びた大人しいツアーになったりもする。)
因みにビクトリアフォールズからの逆走ルートは、かなり参加者が減り、数も少なく、予定のツアーがキャンセルになったりすることも頻繁にあるので要注意。また、上記の国以外の国を通るルートも多々あります。




○ ビザについて
ビザをもらって国境を越えよう!
南東アフリカのビザは便利になってます。我々の通ったコースでビザが必要な国だけ挙げておきます。

・ザンビア 国境でOK。US$25。ただし、リビングストンの「JOLLYBOY BACKPACKER」に国境越えの前日までに予約(要注意!)をしておくと、翌日ジンバブエサイドで午前中ピックアップ、ビザ代&2泊分の宿&夕食込でUS$20(ナゼ!!)で越えられます。
・マラウィ マラウィは短期滞在ならばビザ不要になりました。
・ケニア
 タンザニア 
今ケニア、タンザニアは国境でビザが取れます。トランジットビザ、3ヶ月短期観光ビザ両方ともUS$50に値上がり。
・エチオピア エチオピアもケニア、タンザニア同様と聞きました。
・スーダン 今、聞いたところによるとスーダンのビザ取得がエチオピアでは困難になっているようです。エジプトのカイロでは取得可とのこと。北上組は要注意。



○ マラウィでの現金用意について
スリには気をつけて
マラウィでは、現金の用意に気をつけてください。

首都のリロングウェを除くと、キャッシュマシーンを見つけるのが困難(無理?)になります。US$を作るのも無理かもしれません。大きめな町にしか両替所もありません。US$の用意、マラウィクワッチャの用意は余裕を持っておくことをお勧めします。



○ タンザニアの街、ムベヤMBEYAについて
のどかなこちらがシティセンター
何かと寄る人も多いでしょうし、結構困ったので記述します。この街は大きく2つの地区に分かれています。
「マンジェクア地区」と「シティセンター」。

シティセンターは小さな、街の主要機関が全て集まっているところで、バス停や銀行、ツーリストインフォメーションもこちらです。

一方マンジェクア地区は、シティセンターよりずっと大きく活気があり、如何わしいので一見こちらが街の中心に思えるし、実際住民にとってはこちらの方が重要な場所かもしれません。こちらにもバス停、銀行がありますが、スリも多いし何かとシティセンターの方が便利だし快適なので、宿泊はシティセンター側が間違いなく良いでしょう。

シティセンターとマンジェクア地区は歩くとものすごく遠いので、乗合バスを使いましょう。タンザニアシリングTzs100〜150。

我々はMBEYAから到着したとき、マンジェクアが終点で下ろされました。妙に活気がある街に到着したら、「あ、これはマンジェクア側だな」と推測して、シティセンター行きの乗合バスを探してください。



○ バス会社について
大型バスは普通に快適
安全だと地元の人にも進められるバス会社を羅列しておきます。

・ ザンビア:CR BUS
・ タンザニア:SCANSINABIA EXPRESS

※ 注) タンザニアのダルエスサラーム又はモシ、アルーシャなどからケニアのナイロビを目指す人は多いと思いますが、SCANSINABIA EXPRESSの6:45AM発のバスはナイロビに夜に到着するのでお勧めできないと地元の人も言っておりました。時間のある方はアルーシャ8:00AM発の、RIVERSIDE BUSで行くと昼について安全・安心です。RIVERSIDEは宿を伝えればフリーピックアップ。コストもダルエス→ナイロビ直通のSCANSINABIAよりも、ダルエス(by SCANSINAVIA 早朝便以外)→アルーシャ(RIVERSIDE)→ナイロビの方が安いです。




○ サファリについて

一言にサファリといっても、その楽しみ方の基準が色々あります。

サファリの基準は「動物の数と種類と遭遇率」「スタイル」が一般旅行者には重要に思われます。「動物の数と種類と遭遇率」は各情報誌に任せるとして、「スタイル」は意外と記述されていませんが重要です。
例えば、サファリでも車の外に出てはいけず、園内の車用のの道から外れてはいけないものから、道はあって無いようなワイルドなものまでさまざま。下記に我々の体験と知った情報を記述します。

エトーシャ(ナミビア):車用の道を周回するサファリ。宿泊はキャンプサイト内のみ。ただしここは自家用車で自分で運転してサファリ出来るのが魅力。
モレミ(ボツワナ):本当のワイルドサファリ!ガイド必須。プロ中のプロのガイドが動物を見つけては道を外れて動物の目の前で車をとめてくれる。宿泊は園内の適当な場所にキャンプを張って寝る。夜中テント周りを肉食獣やら象やらが数メートルのところで徘徊!
チョベ(ボツワナ):行ってないので詳しいことはわからない。ただ日帰りのサンセットクルーズでは何百頭もの象の集団が河を渡って夕日をバックに群れる姿は必見らしい。
SOUTH LUANGWA(ザンビア):ここはモレミ同様ワイルドサファリらしく、評判が良かったです。みな興奮して帰ってきました。
タンザニア全般:ライセンスを持っているガイドと共に。車用の道から外れることは基本ない。宿泊はキャンプサイト。タンザニア政府は野生保護に本腰を入れているのでルールから外れるのは難しい。動物は大変多く、大人なサファリ。
ケニアのサファリ:聞いたところによると、こちらはタンザニアと比べ随分ラフ。宿泊はキャンプサイトだが、柵が無いので夜中草食動物がキャンプ内をうろつくとか。サファリ中もガイドへのオダテ方?次第で道を外れて動物に近付いてくれたとの話も。ただしその分タンザニアより動物が減っていて、なかなか見つけられないときもあったりするらしい。ケニアのマサイマラに行くならば、ヌーの大群がいるシーズンを外さないべきです。大群がいるときは多くの肉食・草食獣がいるので、シーズン次第で満足度が大分変わりそうです。



○ タンザン鉄道
MBEYA発ダルエス行のタンザン鉄道は月・水・土です。逆ルートはわかりません。



○ ザンジバル島のドルフィンスイム
ドルフィンスイムは相場がUS$20〜25。ただし交渉次第で変わります。
我々はホテル宿泊者達で参加希望者を募って、「8人集めたから安くして」と交渉の結果US$16に。ただしこれはちょっと値切りすぎな価格かもしれない。



○ ザンジバル島行きのフェリー会社選び
フェリー選びは旅行者みんな悩むところ。
値段が安いのはFLYING HORSEとAZIZA。前者が片道US$20(TAX込)、後者がUS$15(TAX込)。行きは12:30発、帰りは島を22:00発でダルエスに6:00着。結論からすると、行きは同じ、帰りは安いAZIZAの方が快適かもしれません。旅行者は大きなソファ1つ使って別途のように眠って帰れます。AZIZAは客引きがうるさく、如何わしく感じる部分もありますが、実際はチケット売り場周辺だけで、船や運行自体は心配ありません。
その他スピードボートなどもありますが、コストはUS$35以上から。



○ ナイロビの宿
ナイロビの日本人が多い宿はNEW KENYA LODGEです。
ここのロッジのサファリツアーは悪評も結構あるようです。が、サファリは何といってもガイドの腕次第。実際絶賛している人もいます。ここのサファリにもいいガイドとそうでないガイドで大差があるのではないでしょうか。



○ パソコン
アフリカでのパソコン作業は大変だ…。キャンプ場で蚊に刺されながら原稿書いている私。
 

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